2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

パニック障害と過呼吸 9

パニック障害における過呼吸状態では、呼吸が不充分だという感覚を持ちます。そのために呼吸を速く、強くしようとします。その結果、ますます過呼吸は悪化してしまいます。すると、回転性の目まいに襲われます。回転性の目まいとは、自分の周りの世界がぐる…

パニック障害と過呼吸 8

パニック障害の過呼吸状態では、心拍数は極めて増加します。また同時に、手足はしびれてきます。でも大切なことは、本質的にはこれらのことは軽微なものだということです。現実には、身体にはほとんど何も起きてはいません。ただし過呼吸状態では、呼吸が不…

パニック障害と過呼吸 7

パニック障害の発作においては、自分という存在そのものが現実性を失います。さらには、自分の周りのものも現実性を失います。その結果、自分と世界に対する困惑に包まれます。やがて、心拍数は極めて増加します。また同時に、手足はしびれてきます。口は渇…

パニック障害と過呼吸 6

パニック障害による過呼吸状態では目まい、ふらつく感じに襲われます。その結果、自分自身の身体に対する現実感も消失します。自分という存在そのものが、現実性を失ってしまうのです。さらには、自分の周りのものも現実性を失います。最終的には、自分と世…

パニック障害と過呼吸 5

パニック障害においては、過呼吸状態になります。そしてそれは、脳に運ばれる酸素の量を減少させます。その結果、初期症状として息苦しさに襲われます。また、身体はふらつきます。さらには目まいにも、襲われます。やがて、次の段階に入ります。次回に、そ…

パニック障害と過呼吸 4

パニック障害における過呼吸状態では、血液中の二酸化炭素が減少するだけではありません。身体の血管は収縮します。脳の血管も収縮します。すると、脳へ運ばれる血液量も減少します。また、血液中の二酸化炭素の減少によって、酸素は脳細胞に放出されません…

パニック障害と過呼吸 3

パニック障害では、現実に過呼吸状態になります。過呼吸状態では、血液中の二酸化炭素は減少します。何事もそうですが、物事にはバランスが大切です。過呼吸状態では二酸化炭素の増加により、酸素と二酸化炭素のバランスは崩れます。このアンバランスな状態…

パニック障害と過呼吸 2

過呼吸はパニック障害を、悪化させます。 そのメカニズムを述べます。中学生の理科の授業を、思い出してください。 血液中には、ヘモグロビンがあります。このヘモグロビンと酸素は結合して、身体に酸素を運びます。 そして、身体には二酸化炭素があります。…

パニック障害と過呼吸 1

パニック障害の大きな理由は、過呼吸です。この過呼吸を治すことから、自己治療はスタートします。その前に、過呼吸そのものについて述べます。大切なことは、過呼吸はパニック障害を悪化させるということです。過呼吸がなければ、パニック障害にはストップ…

パニック障害の人の性格 2

パニック障害の人の性格は、神経質です。そのために、ストレスに対して過剰に反応してしまいます。それが、欠点です。しかし「認知再構成」と「リラクゼーション法」を、マスターしてください。そうすれば、ストレスには巻き込まれなくなります。なお「認知…

パニック障害の人の性格 1

パニック障害の人には、一定の性格傾向があります。それは、神経質という性格です。また多くの場合、本人もそれを自覚しています。この神経質という性格は、長所もあります。また、短所もあります。その短所のあらわれが、パニック障害です。次回に、続きを…

パニック障害の間違えたシグナルの原因 

パニック障害の人は、シグナルが敏感に反応しすぎるのです。 その原因を、考えたいと思います。このシグナルが、過剰に反応する理由は三点あります。それはストレス、過呼吸、その人の性格です。次回は、パニック障害の人の性格について述べます。

パニック障害の過度の不安 4

パニック障害の人の不安は、非現実的なのです。その非現実性ゆえに、苦しむのです。次回に、このような間違ったシグナルが出るのか考えます。

パニック障害の過度の不安 3

パニック障害の不安は、こころの信号の繊細さによって起きます。 いつも、不安を感知するように信号は気を張り詰めています。そのために、気は休まりません。 したがって、発作になってしまいます。例えばいつも台風が来るかと心配していては、気は持ちませ…

お知らせ

日曜日、月曜日はカウンセリングの希望者の方が多く、ブログを書く時間はとれません。よって、このブログはお休みです。日曜日、月曜日は当カウンセリングルームの、メインブログをご利用ください。メインブログはここ(メインブログ)を、クリックしてくだ…

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パニック障害の過度の不安 2

パニック障害の中の広場恐怖の人を例に、パニック障害の過度の不安について述べます。広場恐怖の人は、広場(例えば大きな公園)でパニック発作を起こすことを心配します。その時に、誰もそばにいなかったらパニックのために自分は、どうしようもない状況に…

パニック障害の過度の不安 1

パニック障害の人は、過度の不安に支配されてしまいます。即ち、いつも信号は黄色か赤色なのです。このような状態では、身体に必要以上の負担をかけます。いつも気は張り詰めています。慢性的なストレス状態です。次回は、広場恐怖の人を例にこのことを述べ…

パニック障害の不安の本質 10

パニック障害の人は、不安の程度が重いのです。何事も、「すぎたるは、およばざるが如し」です。たしかに、不安は作業の能率を高めます。しかしその不安が自分自身を、保つことのできる範囲以内の場合です。自分自身を保てない不安は、逆効果なのです。そし…

パニック障害の不安の本質 9

今日はパニック障害の、不安の持つ有益性について述べます。不安は本来、高度な技能や活動には必要です。不安状態は、神経を緊張状態にします。その神経の緊張こそが、高度の技能や活動には必要なのです。したがって、パニック障害の不安は必要なものです。…

パニック障害の不安の本質 8

いままで述べた、パニック障害の反応は「逃げるか闘うか」というものです。この「逃げるか闘うか」という反応は、危険から身を守るために必要です。パニック障害の人も、同じメカニズムが起きています。しかし、パニック障害の人は必要以上の不安に支配され…

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パニック障害の不安の本質 7

パニック障害の不安は、内臓にも影響をあたえます。 食物の消化は、おろそかになります。まず、緊急事態に対処することが大切だからです。 不安時には、唾液の分泌も減少します。したがって、のどはかわきます。また、免疫機能も低下します。次回は、これら…

パニック障害の不安の本質 6

パニック障害の不安時には、こころも動揺します。意識は一つのことに、集中します。それは、何が危険か? またどうすれば、危険から逃れられるか、にだけ意識は集中します。他のことには、こころはうわのそらになります。次回は、パニック障害の不安時の内臓…

パニック障害の不安の本質 5

パニック障害の不安状態では、血液にも変化は起きます。血液が非常事態に対応するために、固まりやすくなります。また不安時には、発汗は促進されます。これは発汗により、運動をするときの体温を下げるためです。次回は、こころの変化について述べます。